息子が内服することになったビバンセカプセルとは
療育園で息子の暴言暴力の現状を伝え、内服薬の変更を相談。その結果ビバンセカプセルが処方されました。
ビバンセはADHDの治療薬です。脳内の神経伝達物質を増加させて、神経の働きを強める作用があるとのことでした。
また、ビバンセは体内で覚醒剤であるα-アンフェタミンに代謝されるため覚醒剤原料に指定されています。処方調剤は登録された医師や薬剤師が行い、患者情報も登録し管理されるとのこと。初回は保護者の同意が必要でした。副作用には食欲減退、不眠などがあり、高確率で生じるため気をつけるようにと言われました。
覚醒剤と聞くと怖いイメージが強かったですが、正しく使用すればADHDの症状改善が期待できるとの説明もあり安心しました。
ビバンセカプセル内服1日目
初めて内服するため、副作用が観察できるように土曜日から内服を開始しました。
午前中は大きな変化はありませんでした。昼食はお腹が空かないと言ってあまり食べず。
午後からはラキューを黙々と作っていました。いつもなら、上手くできないことがあると怒り出して暴れたりするのに、この日は怒り出すことなく長時間集中して作っていました。完成後に運ぼうとして壊れてしまった時も、全く怒らずに落ち着いて直していて驚きました。
夕食も食欲がない様子でほとんど食べず。
1日ラキューに集中して取り組み、ご機嫌なままで就寝時間になりましたが、布団に入っても全く眠れない様子でした。
いつもなら21時頃には眠っていますが、この日は23時を過ぎても起きていて、「ぼく、眠れない。こんなの初めて。」と言っていました。その後も布団の中にいるものの全く眠くならない様子。深夜1時頃に「眠れないからお絵かきがしたい」と言い、電気をつけてあげると静かに絵を描き始めました。
夜中にもかかわらず、今までにないほど集中してお絵かき。わたしは眠気に耐えきれず、息子のそばに横になってウトウトしていました。
朝4時30頃 昼食も夕食もほとんど食べていなかったため空腹になり、食パンを1枚食べました。その後、一緒に横になり、朝5時30分頃から1時間だけ眠りました。
ビバンセカプセル内服2日目
起床後は朝食は食べず、内服だけしました。
やはり食欲はなく、昼食はいつもの半量程度、夕食はまずまず摂取できていました。
この日も1日中ずっとラキューを作り続けていました。いつもなら早朝から外で遊びたがるし、「おかあさーん!」と何度もわたしの居場所を確認してくるのに、昨日からは全く見られず。きょうだい喧嘩をすることもなく穏やかに過ごしました。
そして、いつもなら1日に何度も「ぎゅーして」と言ってハグを求めてくるのに、全く要求されませんでした。
日中は何度か欠伸をして眠そうにしていましたが、昼寝せず。夜は「今日も眠れないかも」と言いながらもすっと眠れ、朝までほぼ動かず、ぐっすり眠っていました。
ビバンセカプセル内服3日目
朝食は全く食べず。
月曜日なので学校へ行きましたが、給食もあまり食べれず残したとのことでした。学校では特に変わりなく過ごし、家庭では母親にべったりくっつくことなく過ごしていました。
やはりこの日もハグは求められず。帰宅後はラキューをして過ごしました。
ビバンセカプセル内服4日目
暴言はあるものの、まずまず機嫌良く過ごしていました。
夕食は全く食べす。口の中が変だと言ってお茶をよく飲んでいました。
息子の体臭が今までとは変わっていることに気付きました。汗臭さとは違う匂いで、薬の影響かもしれません。
息子自身が感じていた体の変化
ビバンセは不眠の副作用があります。もしも朝の内服を忘れて午後になってから気付いたとしても、午後には内服してはいけないと言われていました。今のところ飲み忘れはありません。
夜中まで眠れなかったのは初日のみ。2日目以降はあまり遅くならない時間に眠れています。
食欲がなくなって、今までのように食べられなくなっていることは、息子自身も自覚があり、「何で食べれないんだろう」「なぜかお腹が空かない」と言っていたため、理由を伝えました。
薬を飲む理由と必要性については、医師より説明を受けて理解していたため、薬の副作用で食欲がなくなっていることがわかると納得した様子でした。副作用があっても、薬を飲みたくないとは言わず、内服拒否につながらなかったため安心しました。
本来の息子は、とても良く食べる子で、学校の給食は毎日おかわりして食べていたほどです。
ビバンセの内服を始めてからは、特に昼食時の食欲がなく、給食を残すようになりました。担任の先生に伝えてあったので、食べる前に息子に声をかけてもらい、事前に食べられる量に減らしていただいています。
『食欲がなくなったこと=薬の副作用』 ということは理解していても、やはり不思議に思うようで、「食欲なくて食べられない」と不思議そうに言うことがありました。
ビバンセカプセル内服後の暴言暴力の変化
暴力に関しては、警察での指導の効果もあるのか一切なくなりました。(警察の指導とビバンセ内服開始が同じタイミングでした。)
しかし、暴言は悪化。毎日のように「おい!、こらぁ!、死ね!、殺すぞこのやろう!」などと言っています。さらに言葉遣いが酷くなり、周りを脅すようになりました。
暴力はないものの、怒りの感情を物にぶつけて、荒々しく扱うことがあります。また、早朝から大きな声で叫んだり、バタバタ、ドンドンと床を鳴らしたりもしています。
些細なことで爆発してしまうのは変わらずあります。手がつけられないほどの大爆発はありませんが、小爆発は毎日あります。自分の思い通りになるように周りを脅したり、怒鳴ったりしています。わたしに対して召使のように扱うことも増えました。
自分が誰よりも一番でないと気が済まず。最優先に扱わないと暴言に繋がるため、周りがかなり気を遣って接しているような状況です。一方で、ひとりになることは怖いようで、些細なことに怯えていたり、暗闇を極端に怖がったりします。
機嫌が悪くなり酷い暴言があっても、その後はけろっとしていて何事もなかったように機嫌が戻ります。やはり、暴言のある時は顔つきが変わり別人のようです。
感覚過敏が悪化
衣服の着心地に対して、急に怒り出して暴れてしまうことがあります。
特に、パンツとズボンが気に入らず、履けるものが限られてしまい困るようになりました。
入浴と歯磨きを嫌がり、真夏でも週1回しか入浴できません。歯磨きは口腔内の違和感が強く、全くできず困っています。
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