慣れない環境では全てが気になり触ってしまう息子

慣れない環境では全てが気になり触ってしまう息子

環境の変化に敏感でいろんなものが気になってしまう

息子は新しい環境や物に対して、とにかく気になってしまいます。

環境の変化、人の変化にもすぐに気付きます。

初めて行く場所は、気になるものを一通り触って確認しないと気が済まない様子で、「あれ何?これ何?」とソワソワしてしまいます。

保育園を転園したときも、最初のうちは全てが気になり、片っ端から触って確認していました。気になったものを触って納得できれば満足しますが、触っても正体がわからないときは疑問への追求が止まりません。

その結果、触りすぎて壊してしまったり、触って正体がわかって興味がなくなるとそのまま放置してしまうこともありました。

保育園では、園内スピーカーから放送が聞こえることを疑問に思い、先生から説明を聞いても納得できず…。マイクや実際に放送する場面を見せてもらい、やっと納得したこともありました。曖昧な説明では納得できず、疑問が解決するまで追求しています。

保育園には危険なものは園児の触れるところには置いていません。先生方も慣れており注意して見守ってくださるため、心配はいりませんでした。他のお友達は気にならないようなことも納得できず困ってしまうことがありましたが、その都度丁寧に説明していただいていました。

息子を連れて病院受診するときの苦労

一番大変なのは、病院へ行くときです。

病院には触ってはいけないもの、清潔/不潔で分けてあるものや、危険なものがたくさんあります。高い機械もあります。普段見ることのできないものが多いため、息子にとっては気になるものばかりです。

また、混雑具合で待ち時間も異なるため、こちらの都合で短時間で切り上げることができません。

いろんなものが気になってしまう息子を連れて病院へ受診するのはとても大変…。なるべく病院へ行きたくないのが本音です。そのため、怪我や虫歯などで受診することがないように普段から気を付けています。

また、新しい環境では落ち着かず、慣れるまでとても大変なため、決まった病院にかかるようにしています。

これまで数回転居しており、そのたびに新しい病院にかかるため、息子が慣れるまで大変でした。受診する病院によっては、周りの目が厳しく、大変なこともありました。

多動な息子を連れて受診する際に、肩身が狭い思いをするのは慣れていますが、周りからの心ない言葉に傷ついたこともありました。

なるべく迷惑をかけないように、患者さんの少ない時間帯に受診したり、多動な息子に対して寛容な先生や看護師の方がいる病院を見極めて、かかりつけ医としてきました。

人生初めての歯科受診

これまで、受診の際には気苦労が大きく、受診することをストレスに感じていました。

そんな中、息子に虫歯ができて歯科受診したとき、歯科の対応に感激したことがあります。

その日は息子のとって初めての歯科受診。見えるもの全てが気になってしまい、待合にいる時点でそわそわと落ち着かず、多動が目立っていました。わたしは息子があちこち触ってしまうのを見守ったり、制止したりして待っていました。こういう時の待ち時間、とても長く感じるんですよね…。

息子の興味が止まらない

いざ順番になり診察室へ案内されたとき、息子は初めての空間にいろいろなものが気になり、診察椅子に座ることすら難しい状態でした。

歯科特有の両サイドが壁で仕切ってある診察室に、診察に使う器具や照明、うがい用のコップや水道など、初めて見るものばかりで、早速「これ何?」「あれ何?」が始まりました。

これでは診察が難しいと思い、どうしようかと考えていると、担当の歯科衛生士の方が「これは歯を磨く機械で、これは先から水が出るよ。こっちはホースになっていて水を吸い込むの。」と説明してくださいました。

息子は片っ端から「これ何?」と聞き、診察室にあったほぼ全ての物の説明を聞きました。

一番気になったのは、診察で使う歯科独特の機械です。言葉で説明されても納得できない息子は、あちこち触りたがるため困らせてしまうと思いながら見守っていると、歯科衛生士の方が触れるものは触らせてくださり、さらに実際に動かして見せてくださいました。

説明だけではピンとこなかったことも、実際に機械を動かしてもらい、ブラシが動いたり、水が出たり、吸い込んだりするのを見てとても満足した様子でした。

そして、歯科医が登場したときには、自分から診察椅子に座ることができました。診察の際も気になることがたくさんあり何度も質問をしていましたが、先生も気分を損ねることなくその都度分かりやすく説明してくださり、一つ一つ納得して指示に従うことができました。

歯科の対応の仕方を見て、息子への接し方を学ぶ

初めての歯科受診で不安でしたが、丁寧に対応していただけてとても助かりました。

問診には、息子の多動や衝動性のことは一切書きませんでしたが、息子の特性を見極めて柔軟に対応していただいて感激しました。

きっと息子のように多動や注意散漫で治療に向かうまでに時間がかかる子どもがいるからこそ、対応に慣れているのだろうと思うと、感謝の気持ちとともに少しほっとしました。

そして、好奇心旺盛でいろんな物事が気になってしまう息子に対し、あれこれ制限するのではなく、一つ一つ説明し息子が納得することが大切だと感じました。

息子は、初めての歯科で怖い思いをせずにスムーズに治療を受けることができたおかげで、その後の歯科受診も嫌がることなく協力的に治療に臨めたので、本当によかったです。

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