胎児の成長が止まり、臍帯の血流も芳しくないため、帝王切開で出産することに決まりました。出産予定日よりも3ヶ月以上も早く、出産して大丈夫なのか不安でいっぱいでした。不思議と自分のお腹を切ることへの不安はありませんでした。ただ生まれてくる我が子が無事に生きられるのかが心配でたまりませんでした。
誕生時、小さな声で泣いた娘
帝王切開への準備が着々と進み、看護師さんと一緒に手術室へ。
最初の腰椎麻酔がすごく痛かった。麻酔が効いても触られている感触はしっかり感じて、とても不思議な気分でした。
手術室に小児科の先生が数人待機している中で、「赤ちゃん出ますよ〜」の声かけの直後にお腹の中をぐるんとまさぐられたと思ったら、お腹がスッキリしたような感覚があって、取り上げられた娘は待機していた小児科の先生に渡され「オギャー」と、細くて小さな声が数回聞こえました。
すぐに娘はNICUへ移動
すぐに挿管されて人工呼吸器をつけクベースに入った娘は、小児科の先生方と退室。
わたしは手術開始直後から吐き気がして気分がとても悪くなり、吐きそうなのを耐えていたため、産婦人科の先生の声かけに頷くことしかできませんでした。
手術が終わって、手術室から出ると、待機してくれていた夫から「がんばったな」と声をかけられ、緊張の糸が切れていろんな思いが溢れ、泣きそうになりました。
帝王切開で出産しましたが、麻酔で気分は悪いし、術後麻酔が切れるまで下半身は全く動かず。高熱も出るし…、『帝王切開よく頑張った!』と心の中で自分を盛大に誉めながらも、手術後は翌朝まで眠れないまま苦痛な時間を過ごしました。
出産翌日、NICUで娘と対面
出産当日は麻酔で動けなかったため、わたしが娘に会えたのは翌日でした。
帝王切開の傷口が痛みましたが、『早期離床!』とのことで、歩いてNICUまで行きました。
初産なのと、出産時にまだお腹がそれほど大きくなっていなかったためか後陣痛は予想していたよりも楽だったのでよかったです。
娘はクベースの中で、両手両足に点滴、人工呼吸器が繋がっていました。
とても小さい娘を見て、早く産んでしまったことを申し訳なく思いました。小さな体で必死に生きようとしている姿に涙が出ました。
この日から、毎日NICUへ娘の面会に通いました。
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